LCC Peachの弊害?八重山が苦戦中、沖縄は独自文化があるから面白いしすばらしい

Posted on by しんちゃん

 Peachの路線拡張は順調に進んでおり、経営計画の3年赤字も返上の様相をみせ始めております。

 そんな中、新しくなった石垣空港への乗り入れで、第二拠点である沖縄体制を強化し始めているさなか、八重山毎日新聞に、「丁寧な対応が課題 【2013年12月14日 社説】 」という興味深い記事が出ていました。

 リンク先は、いずれ消えてしまう可能性があるので、概要を引用しておきます。

 南ぬ島石垣空港開港以来、八重山はLCCの就航などで格安、身近、手軽な存在となり、若者でも簡単に行ける「安・近・短」の観光地に変貌した。しかし、それは、渋谷風の金髪ロン毛、ピアスギャル、パンツ腰履き男、スマホを手放さない旅行客等、都会の日常生活がどっと八重山の島々に氾濫する事にもなった。笑えない話が「八重山そば」のメニューに「これはそばではない、うどんではないか?」とクレームを付けた客、島の民宿に歯ブラシ、タオルが置いてない、シャワーのみで湯船がないなどのクレームが相次いだ。業界は施設やサービスをさらに改善し、適正な料金でリピーターとなってもらえるよう評価を上げる努力が求められている。本来、都会と異なる自然や文化、旅情を楽しむ非日常の空間が「旅」であるが、地元としてハード面の受け入れ施設強化の他、このようないわれのないクレームにも丁寧で的確な対応をおろそかにすると情報化の現代社会では悪評がインターネットを通じて拡散され、先細りの観光地となっていく。

 Peachなら、大阪関空から石垣島まで3時間、安ければ片道6000円強の金額でいけてしまう。関空->那覇->石垣->関空という三区間の利用なら、アイランドホッパーというキャンペーンで8000円〜と破格の値段だ。

 大阪から日本一の観光地東京ディズニーランドへは、夜行バスが最安となるが、12時間片道3500円〜かかると考えると、記事に書いているとおり大阪と石垣島は安くて近い観光地といっても良いだろう。

 その結果、今まで高くて行けなかったという人が流れ込んできたというのも、うなづける話だ。

 その昔、沖縄には安宿ブームがあった。サービスを劣化させ宿賃を下げるというものだ。今は安宿のブームは去り、生き残りをかけた熾烈な争いが続いているが、そうそうに安宿を撤退し、サービスの向上、価格を引き上げた宿が儲かっているという事実もある。

 なんだか、LCCに似た構図である。ただ、LCCの場合はサービスの劣化ではなくサービスが選択できるようになったというのが正しいところ。もちろん提供されないサービスもある。

 安宿をやっていて普通の宿に鞍替えしたオーナーに聞いた話だが、「安宿に泊まろうとする客はマナーも悪いし、お金も落とさない。適正料金や、高級な宿に泊まる人の方が、宿以外のところにお金を落としてくれ、結果的に口コミになりやすい:という分析だった。

 なるほど、確かに自分も安宿を探しているときは金を使わないが前提だった。宿代すら浮かせたくてレンタカーで寝たこともあった。これでは人間関係は広がらない。妙に説得力のある言葉だと思った。

 これはPeachにも当てはまることかもしれない。そもそも、是が非でも行きたい人は、JALでもANAでも飛んでいく。いうなれば、自分の中の優先順位があって、沖縄への興味が薄い人でも乗り込めるようになったというところではないでしょうか

 ただし、すべての人がそうではないし、私はPeachが安宿と同族とは思っていないということは書き添えておきたい。

 沖縄への興味が薄い人が日本のリゾート地として遊びに来てしまうと、【「八重山そば」のメニューに「これはそばではない、うどんではないか?」】というお話になってしまう。ただいま流行中の食品偽装かとも疑ってしまう。そして、それをただす人がいなければ疑いは事実に変わってしまう。

 Peachで沖縄に行く人にほんの少し、気にとめてもらいたいことがある。沖縄は、元々、独立していた国家であり、そこに独自の文化形成をしていた。その文化は、世界遺産群としてユネスコに登録にされるぐらい独特の物で、日本とは違うルールがたくさんあるということ。

 そのことを、わかって沖縄に入ると、ただ楽しいだけの沖縄、青く癒やしてくれるだけの沖縄とは違う楽しさを発見できるだろう。

 私にいえることはそれぐらいかもしれない。

 あとは、現地の人がPeachが運んできてくれた、新規顧客をどう良質のリピーターに変えていくのかが問われていると思います。楽しいが好きと言うだけの人は、他に楽しいことを見つけたらすぐに目移りしちゃいますからね。

 沖縄への観光客は600万人、そのうちの8割近くがリピーターとも言われている。このリピート率が維持しながら観光客の母数を増やす、それでいて、美しい沖縄を維持するために、観光客も県民も手を取り合って進んで行ければとても良いのではないだろうか。

 Peachは沖縄をアジア拠点にする気でいるだろう。その日が来ると沖縄を訪れる人はいままで以上になる。乗る側の意識も必要だが、受け入れる側の意識改革を急ぐ必要が求められているという記事で、それは、Peachからの宿題なのかもしれません。